【臨床心理士おすすめ】子どもを預かってくれるサービスって?<島根県版>

心理系コラム

近年、子育て支援は経済面でも精神面でも重要視されており、様々な方法で子供を抱えるお父さん、お母さんを支える枠組みが作られています。

しかし、それを十分に使えている方が少ないように思います。

支援はあるだけでは意味がなく、使うことで意味をなします。お金も貯金してあるだけでは、将来に使う可能性はありますが、今を変えてくれるアイテムとはなりません。支援も同様、置いてあるだけでは、意味がありません。

せっかくの支援が必要な人に行き届ていないのは、非常にもったいないと感じます。

「使ったことがない」「周りに使っている人がいない」「どんなものかわからない」という声が多いです。各所で紙媒体ではアナウンスされていますが、試してみたり、経験者の方の声があるとより身近に感じてもらえるのではないかと思い、まとめてみました。

ライフスタイルの変化で子育てのストレスは増えている

以前は、二世帯の家族が多く、祖父母が孫の育児を手伝うスタイルもありました。専業主婦という言葉が流行るくらい、お母さんが家で子供を育児する文化でした。そして子供も多く、ご近所さんに子供を見てもらったりするコミュニティも普通だったと思います。

現代は少子化、核家族、共働きと生活スタイルが全く異なっています。そして、2020年からのコロナ流行もあり、日常的な繋がりも希薄化してきました。

そんな中で子育てをするお父さん、お母さんたちは閉塞感や孤立感からストレスを抱えてしまう傾向もあると言われています。そのストレスが子どもに対して感情的になってしまうことにも繋がりかねません。

ストレスマネジメントの外在化機能

ストレスに対して、どのように対処するかというのは、心理学ではストレスマネジメントと言います。リラックスしたり、考え方を変えてみたり、色々な方法はありますが、今回は外在化と呼ばれる方法です。

子育てでストレスを抱えた際、どこに相談できるのか?どんな支援を利用できるのか?これを具体的にお伝えします。記事を読んで頂いて、その中で1つ選んでメモしておくことをお勧めします(紙でもスマホでも可)。「そんなの意味ない」と思われる方もいらっしゃると思います。私たちは情報の多くを視覚に頼っています。目に見える形にしておくことが、意識づけることになり、実際に利用するか否かに関わらず、あなたを支えるアイテムになると思います。

子どもを預ける時は保育園の一時預かり、ファミサポ、ベビーシッターをお勧め

子どもを預けるサービスとして、3つをご紹介します。これは都市圏、地方に関わらず、どこの自治体にも共通するサービスとなっています。今回は島根県版として詳細をご紹介していますが、別の地域にお住まいの方にも概要を理解することができる内容となっています。詳しくはお住まいの地域のサービスをご参照ください。

ファミリーサポートセンター

ファミリーサポート事業は平成6年より、国の事業として始まり、令和2年度には956市区町村で実施され、全国的にかなり広がっている子育て支援の一つです。

一般社団法人女性労働協会がまとめた調査(令和3年度)によるとの調査によると、子どもの送迎や、預かりに関するサービスで最も利用頻度が高いのがファミリーサポートでした。「送迎だけお願いしたい」という希望も叶えてくれる上では非常に便利なサービスです。

島根県内には松江、安来、出雲、雲南、浜田、益田など11箇所のファミサポセンターがあります。東部の主なファミサポをご紹介します。

まつえファミリーサポート

松江市が行っている事業で、まかせて会員の自宅(希望があれば別の場所も可)で子どもを預かってくれるサービスです。まかせて会員は子育ての知識を得るためスキルアップのための学習会にも参加しています。保険がついているので、安心感もあります。

平日 600円/時間(19時〜21時:800円/時間)
土・日・祝日 800円/時間

*令和5年度より、まつえファミリーサポートセンターを兄弟姉妹で同時に利用した場合の2人目以降の利用料が半額となりました。

*事前登録が必要、予約が必要です。

*生活保護世帯、非課税世帯、ひとり親世帯は利用料金に補助が出ます。

いずもファミリーサポートセンター

14分25秒よりいずもファミサポの説明です

松江市と同様、出雲市が行っている事業で、子どもの送迎から、預かりまでしてくれるサービスです。保険がついています。

平日 600円/時間(19時〜21時:800円/時間)
土・日・祝日 800円/時間

*兄弟姉妹で同時に利用した場合の2人目以降の利用料が半額です。

*事前登録が必要、予約が必要です。

*生活保護世帯、非課税世帯、ひとり親世帯は利用料金に補助が出ます。

ファミサポの大きな特徴としては、住んでいる地域の近くにサポーターができることです。相性が良ければ、同じ方にお願いすることもできます。コミュニティで支えることに繋がります。

そのほかに、訪問型子育てサポート(松江出雲)もあります。子育てホームサポーターが自宅に訪問して、家事や育児をお手伝いします。ホームサポーターは保育士、幼稚園教諭、子育て支援員、その他資格(看護師、介護ヘルパーなど)を持つ方です。

平日 600円/時間(19時〜21時:800円/時間)
土・日・祝日 800円/時間

*事前登録が必要、予約が必要です。

*妊娠期や乳幼児の育児家庭で、生活保護世帯、非課税世帯、ひとり親世帯は利用料金に補助が出ます。

保育園の一時預かり

家庭で育児ができない場合、育児のストレスを軽減するために、保育園に預けることができます。

<3歳児未満>4時間未満:800〜900円、4時間以上:1600〜1800円
<3歳児以上>4時間未満:650円〜900円、4時間以上:1300〜1800円

利用料金は保育園や自治体によって異なります。各保育園へお問い合わせ下さい。

保育園での一時預かりのメリットとしては、子どもを集団生活に慣れさせる経験につながることです。保育園は利用せずとも、幼稚園からは通う子どもが大半です。小学校の生活に向けて、お友達と遊んだり、みんなで食事をしたり、活動をすることはとても大切な経験になります。その準備として、保育園での一時預かりを利用するのも良いです。

ベビーシッター

ベビーシッターは民間の企業が提供する預かりサービスです。HP、アプリ上で預ける人の情報を見て、利用者が直接依頼する流れになります。託児中だけでなく、家事や、家庭教師などもお願い出来るシッターさんもおられます。

ベビーシッターサービスには、規則や公的資格などの取り決めはありません。厚生労働省が出している留意点にも目を通しておきましょう。また、「公益社団法人全国保育サービス協会」という団体に加盟しているかどうかも参考の目安になります。

この協会はベビーシッターの資格認定制度も設けており、ベビーシッターの質をある程度判断することが可能です。加盟している企業はやや割高になる傾向もありますが、一定の基準以上のサービスを提供しているという信頼性にもつながっています。

全国的には、大手だとメアリーポピンズベアーズジャパンベビーシッターサービスなどがあります。島根県内で検索すると、キッズラインでベビーシッターが利用できるようです。今後も増えていくと良いです。

キッズラインの利用者の声(抜粋)

利用者Aさん
利用者Aさん

先生のおかげで、いろんなことに興味を持ち、成長できたように思います。子育てのヒントをたくさんもらって、感謝しています。

利用者Bさん
利用者Bさん

仕事が忙しいとついメディアに頼ってしまいますが、先生が来られることで、子供への向き合い方を改めて考えることができます!ありがとうございます!

実際に利用された方の多くがリピートしているようです。これも近くに預けられる人が出来る、安心感に繋がると思います。

人を頼ること=強さ

人を頼ることには、「人を頼るなんて弱い」という何故かネガティブなイメージがあります。そのため、1人で抱え込み、負担が増え、最悪な結果にもなりかねません。

人を頼ることは強さです。それは、自分ときちんと向き合い、自分の苦手さや、辛さと向き合っているからです。自分のことが分かっているからこそ、自分の弱さや苦手さ、置かれている環境に気づくことができ、それに対処することができます。

仕事ができる人=うまく仕事を回せる人だとも言われます。つまり、自分だけで抱えずに、周りと共有したり、サポートを引き出す力が優れているのです。

子育てがうまくいっている人も同じようなことが言えると思います。子育てをする中で、人にうまく頼るスキルも身につけていけると、親としてだけでなく、あなた自身が人としても大きな成長になると思います。

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くらしま心の相談室では、子育て分野で勤務経験のあるカウンセラーが子育てのお悩みをお聞きします。

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