【心理士が教える】学校に行きたくない子どもへの3ステップ対処法

心理系コラム
Kura
Kura

心理カウンセラーのKuraです。長期休み明けには、「学校へ行きたくない」という子どもたちが増える傾向にあります。そういった際にどうしたら良いか、迷っている親御さんも多くいらっしゃることでしょう。今回はそのような方へ向けて、ポイントをまとめて解説します。今回の相談者はCさんです。

Cさん
Cさん

中学1年生になる子どもが夏休み明けから、学校に行きたくないと言っています。どうしたら良いか分からなくて、、、学校には行って欲しいけど、休ませた方が良いのか、悩んでいます。

Kura
Kura

Cさんは子どもさんのことを真剣に考えておられますね。どのように対処したら良いか、ステップを踏みながら進んでいきましょう。

この記事を読んで分かること

✔︎子どもへの具体的な対応

✔︎気をつけるべきポイント

まず体調不良を確認する

子どもたちはまだ自分の体調の悪さについて、うまく言葉にすることが出来ません。特にこれまで不調を訴えたことが無かった子は特に、何どう伝えたら良いかわからないことがあります。「どこか痛かったり、苦しいところはない?」と丁寧に聞きましょう。不調が大きければ、病院へ受診することを勧めます。

Kura
Kura

子どもの側からすると、最初に体のことを聞いてくれることで、心配してもらっていると安心することが出来ます。微熱、腹痛、頭痛を訴えることはよくあります。体に不調が出ている時は、体を休めることが必須です。

Cさん
Cさん

うちの場合、特に体の訴えはないみたいです。体は元気なのに、どうして学校へ行きたくないのでしょうか?

Kura
Kura

体が元気であったことはとても良いことです。そのことを伝えつつ、ステップ2に進んでみましょう。

学校へ行きたくない、何か理由があるかを聞く

友達関係、恋愛関係、先生との関係、部活動、勉強など、学校に関わる問題は数多くあります。何か具体的なエピソードがあって行きたくないのであれば、まずその問題を解決することが必要です。「何があったの?(事実)」「それでどう思ったの?(気持ち)」「どうしたいと思ってるの?(希望)」じっくりと聞きましょう。いじめを隠している場合も考慮して、対応すると良いです。

Kura
Kura

Cさんは子どもさんの仲の良い友達は知っていますか?

Cさん
Cさん

はい。確か○○ちゃんとは小学校から仲が良くて同じクラスになって喜んでいました。でも、この前は部活の子と遊びに行くって、その子の名前は知りません。

Kura
Kura

進学や進級によって、クラスも替わり、人間関係も大きく変わります。日頃から友達関係や、先生との関係など聞いておけると良いですね。日常が分からないと非日常を見極めることが出来ません。思春期になるとプライベートな話を積極的にしない子も増えてきますが、関心を持っておくことは大切です。

心のつらさが紛れる日を過ごす

それでも行きたくないという場合に、学校へ行けと無理強いすることはお勧めしません。体調でもなく、特に目立ったエピソードが無いということは、一言では表現出来ないモヤモヤとした感覚が子どもの中に存在すると考えられます。そのため、心の元気がなくなっている状態です。[楽しい]を100として[つらい]を0とした場合の気持ちをグラフで測ってみましょう。

点数がつけにくい時は、こう考えてみましょう。楽しいもつらいも同じくらいある状態が50点。今の気持ちがそこからどれほど、[楽しい]か、[つらい]かで測ってみてください。

[つらい]が半分以上あれば、自分にとって楽しいことをして1日過ごします。そして、もう一度気持ちグラフを測ってみてください。少しでも[楽しい]に近づいていれば、元気が戻ってきた証拠です。また、学校のイベントや行事、友達との交流などを”楽しみ”に焦点づけして伝えてあげると良いでしょう。

Kura
Kura

Cさんの子どもさんは何をするのが好きですか?

Cさん
Cさん

アニメが大好きで、推しキャラがいるみたいで、グッズを集めたりしています。私には良くわかりません〜。

Kura
Kura

そうなんですね、よく知っていらっしゃいますね。思春期の子どもたちと話すとよく出てくるのが推しの存在です。思春期に何かにハマったり、没頭することはとてもとても大切なことです。自分とは何か?を考え始める時期と言われています。そのため、キャラクターに自分を重ねてみたり、憧れてみたりすることが非常に重要なのです。何が好きで、どんなところが魅力なのか、お話しできると良いですね。

推し活についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

【臨床心理士が解説!】推し活が心の安定になる理由3選
推し活はカウンセリング場面でもよく話題に出てきます。推し活をすることで、アイデンティティの形成と共感が高まり、ストレスを軽減でき、コミュニティや仲間との繋がりで孤立感が軽減できます。しかし、依存には注意が必要です。くらしま心の相談室では、心の悩みから自分の好きなことまで話をすることができます。

不登校の子どもを抱える親御さんはよく、「自分のせいではないか」と自分を責めることがあります。子育ては良くも悪くも正解というものはありません。自分の対応が良くなかったのではないかと思うこともあるでしょう。しかし、今やるべきことは自分を責めたり、過去を悔いたりすることではありません。ここから先、子どもとどう向き合っていくかということです。

このステップができることはあなたがきちんと子どもと向き合っている証拠です。まずは、そのこと自体をしっかりと認めましょう。子どもを認めてあげることは、その対応をしている親御さん自身を認めることでもあるのです。

Cさん
Cさん

何をどうして良いか分からないところから、やるべきことが見えてきた気がします。

Kura
Kura

今回は初期段階の3ステップをお伝えしました。それでも長引いてしまう際は、専門家に相談するのも一つの方法です。学校のスクールカウンセラーや、小児科、児童精神科に相談してみましょう。

くらしま心の相談室では、体のことから、心のお悩みまで幅広く対応しております。お気軽にお問い合わせください。

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